UVケア

 今回はUVケアについてです。 地上に届くUV量が多い時期は5〜8月です。5月は1年で3番目にUV量が多くなる月です、GWに旅行などに出かける方は是非参考にしてくださいね。

◎UVとは?

 UV(紫外線)という言葉は今では誰でも知っている言葉になっていますね。UVとは、紫外線の英語“ultra violet”の頭文字を取ったものです。 目に見える可視光は、波長の長い順番に赤→紫と7色に分かれるのは皆さん知っていますね。虹はこれが見えている現象です。この紫より短い波長は目に見えない所で“紫外線”と呼ばれています。また逆に、赤より波長の長くなると“赤外線”と呼ばれています。 紫外線はその波長の長い順に3つに分類されています(UVA、UVB、UVC)。UVA、UVBはオゾン層を通過、地表に到達しますが、UVCは、オゾン層での吸収、散乱のため地上には到達することはありません。地表に到達する紫外線の99%がUVAであると言われています。

◎UVの人への影響

 人への影響については、UVCは傷害性が高く、皮膚ガンを引き起こすことが知られています。オゾン層の破壊が問題となったのは、UVCが地上に到達する危険性があるからです。UVBを長く浴びると、皮膚が赤く炎症を起こす、いわゆるサンバーン (sunburn)となります。皮膚の表面にダメージを与え、メラニン色素を生成させます。UBAは真皮まで到達し、コラーゲン繊維および弾性繊維にダメージを与えて皮膚を加齢させ、シワの原因となります。また、生成されたメラニン色素を褐色化させるサンタン(suntan)という現象を引き起こします。 このダメージは蓄積していきますので、できだけUVを浴びない事が、肌の加齢の速度を低下させる事につながります。

◎UVケアについて

 このような傷害から身を守る為には、UVケアは非常に大切な事だと思います。UVを長年浴びていると必ず、シミ、シワが増えていき、加齢を加速させます。実は屋外に出てなくてもUVは浴びています。地表に届く紫外線量が多い5月〜8月は要注意です。また、眼も日焼けしますから、屋外に出るときはサングラスや帽子は必ずつけましょう。眼で感じた紫外線は、皮膚のメラニン色素を増加させるという研究報告があります。紫外線が直接皮膚に当たらなくても、日焼けするのですね。 WHOではUVインデックスという紫外線が人体に及ぼす影響の度合いを表したものを発表しています。その数値から宇都宮市のUV対策の行動指針を見ると、安心して戸外で過ごせる期間は、11月〜2月ということになり、それ以外では、“日中は出来るだけ日陰を利用し、出来るだけ長袖、防止、日焼け止めを使用する”という行動指針になっています。 思ったよりUVのダメージは大きいと考えられていますね。 気象庁発表データー

◎サンスクリーン剤について

サンスクリーン剤は、手軽にUVケアできるのでとても有効なものだと思います。外出時には必ず使用するようにしましょう。 現在市販されているサンスクリーン剤の多くは、日本化粧品興業連合会が定めた指標である“SPF”“PA”というものが表記されています。必ずしも数値が高い方が良いという訳ではありませんので、使用目的や使用方法によって、上手く使い分けましょう。

 <SPF値> SPFはSun Protection Factorの頭文字であり、紫外線のうち、UVBを遮断する効果の程度を表す指標です。これは、数値で表されています。 この数値は、人の肌がUVBを浴びて赤くなる時間を予め求めておいて、サンスクリーン剤を塗ってそれと同じ時間何倍の強さのUVBを浴びても赤くならないか?という数値です。たとえば、20分で赤くなる人の場合、SPF10のサンスクリーン剤を塗れば、10倍の強さのUVBを20分浴びても赤くならないという事です。時間の長さではなく、UVBの強さの指標になっています。 現実的にはSPF30程度で十分です。SPFの高さより、汗などでサンスクリーン剤が落ちる事を防ぐ事の方が重要であるため、こまめに塗る事が現実的には断然効果が高いと言えます。

 <PA値> PAはProtection grade of UVAの略であり、紫外線のうち、UVA を遮断する効果の程度を表す指標です。PA+(効果がある)、PA++(かなり効果がある)、PA+++(非常に効果がある)の3段階となっています。 即時黒化と呼ばれる、日焼け後すぐに黒くなる現象をもとに算出されています。本来はPPD(Persistent Pigment Darkening)と呼ばれる数値をもとにしており、皮膚が黒化する最小量の紫外線量に比べ、サンスクリーン剤塗布時に何倍の紫外線にまで耐えられるかを求めたものです。PPD10の日やけ止めを定められた量塗布すれば、その10倍量の紫外線を浴びてようやく黒化することを意味しています。 PPD値が2以上4未満でPA+(効果がある)、4以上8未満でPA++(かなり効果がある)、8以上でPA+++(非常に効果がある)の3段階(無標も含めれば4段階)に分類されており、日本発祥の分類方式です。

 <成分について> 現在、サンスクリーン剤に使用されている成分は、その防御方法によって「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の2種類に分類されています。散乱剤は紫外線を反射、散乱させ、肌に届くのを防ぎます。吸収剤は、物質そのものが紫外線を吸収し、肌に届くのを防ぎます。 紫外線散乱剤には、主に酸化チタンや酸化亜鉛などが使われ、物理的に紫外線防御するため、皮膚に対する安全性が高くなっています。一方、白くなったり、伸びが悪かったりなど、使用感に問題もあり、各社処方に工夫を施して、その使用感を改善しています。 紫外線吸収剤には合成化合物が使われています。紫外線吸収剤は、紫外線のエネルギーを吸収する際に分子構造が破壊されることがあり、破壊後の生成物がアレルギー反応や炎症を起こす可能性があることが知られています。そのため、日本国内では厚生労働省のポジティブリストに収載された物質以外は配合することができないようになっています。

 <サンスクリーン剤の選び方> SPF50といった効果の高いサンスクリーン剤には、UV吸収剤が多く使用されおり、肌への安全性という意味からは少し問題があります。肌の弱い人などは注意して欲しいと思います。 また、数値が高いほど必ずしも現実に効果が高くなるということではありません。数値が低くてもこまめに塗ることをしていれば、実際の効果に大きな差はありません。サンスクリーン剤の肌への刺激を考慮すれば、必ずしもSPF、PA値が高い商品が良いという判断にはならないと思います。 肌の弱い人や、子供、赤ちゃんはなるべく刺激の弱い、UV散乱剤だけを使っているサンスクリーン剤を使う事をおすすめします。帽子、サングラス、日傘などを併用して上手くUVを避けてくださいね。

企画監修:株式会社ウエルシーライフラボ